小学校の保健室に勤務していたころ
小学校6年生のA子ちゃんが、学校に行きたくないとお休みをしました。
数日続いたので、心配して担任の先生に聞くと
「学校に行けなくなって」
とのこと。
その数日後に、長期のお休みの時期だったので
よかったら、「保健室に遊びに来てください」って
伝えてください。
と担任の先生にお願いしておきました。
そうしたら数日後、お母さんとA子ちゃんふたりで来てくれました。
お母さんのお話と、A子ちゃんのお話と
両方の話を聴かせてもらいました。
どうして休んでいるのか、A子ちゃんも、
お母さんもわからないとのこと。
そうなんです。
不登校のほとんどの理由は複雑に絡み合っていて
一つに特定できないことがほとんどです。
表立った理由があったとしても
それも、後付けの理由かもしれないし
私自身は、あんまり決めつけずにお話を聴いていきます。
その日は、今までの楽しかった話と
今やりたいことについてA子ちゃんに聞いていきました。
お母さんにも、A子ちゃんのことを聴いたり
思い出話などを伺いました。
私の方が、楽しくて笑ってばかりで
今まで知らなかったA子ちゃんの
いろんなところを知ることができました。
楽しい時間でした。
お母さんとA子ちゃんには、
「今一日時間を使えるから、何かやりたいことはありますか?」
と聞くと、A子ちゃんからは、「○○に行きたい」とのこと。
「ぜひ行ってください」
と伝えました。
そして、
「毎日を元気に過ごせることを考えてください」
「元気になれるように、好きなことを過ごしてください」
と、お伝えして帰りました。
長期の休み明け、A子ちゃんは、
元気そうに学校に来ていました。
保健室に来ていた時も、
元気そうでした。
すっかり元気で、保健室にくることもなかったので
A子ちゃんが行きたいところに行けたのかどうかは、
いまだにわからずじまいですが
とにかく元気な様子を見ることができて
ほっとしました。
まずは、今目の前にいるお子さんが
元気になることを考えてください。
どんな時に笑顔になるのか、楽しそうなのか?
観察することから始めましょう。
また、もう少し小さかったころに
喜んでいたことを思い出してみても良いかと思います。
学校に行きたくない、休みがちなお子さんの保護者の方の
お話を伺わせていただくカウンセリングを行っています。